IR芸人への道

人生最後の仕事としてIR芸人の道を選んでしまった人間の成長と退化の記録

Going concern

会社は上場すると3カ月ごとに決算短信と報告書を出さなくてはなりません。報告書は金融庁に、決算短信は取引所に提出します。期限は45日(年度末の報告書は60日)。これはもうルール、決まりです。出せや、という感じです。違反すると基本的に罰せられます。

私がこの関係の仕事に関わるようになった頃は、決算短信とか割とフォーマットがバラバラで、やたら文字がデカかったり明朝体だったりして、趣きがありました。これは何だろう…と思ってました。そもそも決算短信とかまず触れることのない世界にいたものですから…。

今はインフラが整ったせいか、ほぼフォーマットは統一されています。それを作る仕組みもすごいんです!ああ、なんて便利な世の中なんだ。ITってやっぱりすごい!そんなことに感動したりします。すごいよ、世の中、みんなすごい!

 

といったところで、Going concernです。

Going concern、なんか聞いたことあるような無いような。そんな感じですが、これは継続企業という意味です。その会社が継続して事業を続ける、という前提のことです。

さて、そこに疑いがあるときはどうなるか、ということについて最近私は知りました。おそらく、私が書いていることなんて、プロから見れは鼻くそみたいなものでしょう。でも、お前にとっては鼻くそでも、私にとってはイガから取り出した甘栗なんだよ!という感じです。ピスタチオの中身なんだよ、見つけると美味しいけどね!ということです。つまり、知らないよ、普通そんなこと、という意味です。

 

会社の業績が悪かったりなんかして、おい大丈夫なのかよ、ここ?となると、報告書や決算短信に「会社の継続に対して疑いがあるんですけど…」というものを書かなければなりません。知ってましたか?そんなこと。

こうこうこうこうこういう理由で、もしかしたらうちの会社ヤバいかもれしないす、ということを書かなくてはなません。でそれに対して、こうこうこうこうこういうことを頑張ります!ということも書きます。「疑義注記」と呼ばれたりしますが、生臭いというか、ドロ臭いというか、ヒューマンですよね!生活臭たっぷりです。

んでもって、そのヤバさ基準は上場している市場によって異ります。おお、そーなのかー。です。まぁ当たり前なんですけど、例えば新興市場とか若手の会社の市場のなかでも違うんですよ。へー。

 

まあそんなわけで、クソヤバい会社がgoing concernをどう捉えて、どうエクスキューズしているのか、見比べてみるのも一興かもしれないと気づいたわけです。疑義注記マニアの誕生です。

もちろん、それを脱出した日には祭りとなるでしょう。ドヤ顔のリリースをいかにぶっ放すことができるかもIR芸の真髄と言えるかと思います(たぶんね)。